【入間市】待ってました! 愛宕神社の鳥居に、おとうろうまつりの開催を告げる祭礼幟が上がったよ!!
入間市は桜が見頃を迎え、いよいよお祭りのシーズンが到来しましたね! 入間市で開催される春の大きなお祭りといえば、豊岡地区町屋通りで開催される愛宕神社の春の例大祭である「おとうろうまつり」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
そんな、おとうろうまつりの開催を告知する祭礼幟が2024年4月7日(日)に愛宕神社の鳥居の脇に立ち上がりました! この祭礼幟は地域安寧、家族安泰、五穀豊穣、疫病退散などを願うもので、お祭りが終了するまで掲揚されますよ。
先日「この祭礼幟の建て方は神事なんです。ぜひ建て方を見に来てください。」と、おとうろうまつり実行委員会の磯田さんからお誘いを受けたんです。ありがとうございます!
筆者は祭礼幟が立ち上がった姿は見たことがありますが、建て方は見たことがありません。めったに参加できない儀式ですから、筆者はさっそく伺ってみることにしました。
筆者が愛宕神社に到着したのは8時45分頃です。既に多くの方が集まって、建て方の準備をしていました。
愛宕神社の境内から採取された榊が紙垂(しで)と共に、幟竿の先端となる部分に取り付けられましたよ。でも15メートルもある幟竿です。そんなにも大きな幟竿をどうやって鳥居まで運ぶんですか!? トラックが運搬するんでしょうかね。
えっ。ちょっと待ってください(汗)。皆さんは肩に担いで幟竿を運んでいきますよ。
しかも住宅街脇の狭い参道をグングンと進んでいくじゃないですか。いやぁ。すごい光景ですよ。チビっ子達もお手伝いしています。頑張ってください!
参道脇の広場に着くと、幟旗の脇に幟竿が設置されましたよ。
そうそう。この幟旗は1890年に勝海舟が67歳の時に揮毫したとされていて「聖化憑茲遠扇:せいかはここによりてとおくおおぎ」「玄功藉此長懸:げんこうはこれをかりてながくかかる」の文字が書かれています。
こちらの幟旗はレプリカで、実物は現在入間市博物館ALITに所蔵されていますよ。(※公開はされていません。)
横に倒した幟竿はとにかく大きい!! いや…。これが立ち上がるんですよね。一体どうやって立ち上げていくのか楽しみです。
さて。この広場には神様が祀られていて、建て方やお祭りの安全を祈願するようです。
禰宜さんによるお祓いが済むと、その場にいる方々に奉献酒が振る舞われる直会(なおらい)が行われます。神事でお供えした奉献酒には神様が宿っているとされ、口に含んだり地面に撒くことでお清めになるのだそうです。
さぁ。いよいよ建て方が始まりますよ!
まずは土台になる部分から組み立てていきます。磯田さんによると、入間市だけでなくこの近隣地域でも建て方から始める祭礼幟を掲揚するお祭りは少ないとのこと。
釘などは一切使わず年季の入った木材のパーツを組んでいくという繊細かつ力のいる作業ですから、様々な分野のプロの方々が技術を持ち寄って立ち上げていかないといけないですものね。
また、この祭礼幟の建て方の技術継承が行われ、次世代へと繋がれているんですって。
ゆっくりと祭礼旗が掲揚されていきますよ。もう圧巻のひとことです。
青空の下にたなびく祭礼旗は、気持ち良さそうに陽の光を浴びながらお祭りの時を地元の方々へ告げていました。
お祭りの本番は2024年4月20日(土)と21日(日)の2日間に渡って開催されます。おとうろうまつりの詳しい情報は、また後日お伝えしますので皆さん楽しみにお待ち下さいね。
愛宕神社はここ↓