【入間市】誰もが自然と仲間になっていく！ 楽しい中に「思いやり」と「協力」が交差するパラスポーツイベントが開催されました。
2023年9月23日（土・祝）に入間市市民体育館アリーナにて「知って！ あそんで！ みんなでパラスポーツ！」が開催されました。
開催時間は午前の部が9：50～12：00、午後の部が13：20～15：30の二部制となっていました。パラスポーツの楽しさが浸透してきているということもあり、定員数いっぱいの方々が体育館に集まりましたよ。
まずはチーム分けです。チームは色分けされていて、胸元に自分で名前を書いたカラーテープを貼ります。今回筆者はピンクチームの皆さんに同行させて頂きましたよ。
大人も子どももハンディキャップのある方も「全てごちゃ混ぜ」のチーム作りとなっていて、最初のうちは恥ずかしそうにされていました。お互い「初めまして」ですから仕方がないですよね。ピンクチームは競技を重ねていくうちにどんな変化を見せてくれるでしょうか。楽しみです！
まずは卓球バレーで使うラケットを工作できるコーナーで、牛乳パックやリボンテープなどを使って思い思いのラケットを作ります。
時間が余った方は競技用の車いすに試乗できるコーナーへと向かい、器用にバスケットボール用の車いすをクルクルと乗りこなしていました。こんなに短時間ですごいですよ！
卓球バレーは、先程作ったラケットや木の板のラケットを使ってプレイします。声を掛け合い、協力しないと上手く敵陣に玉を転がしてポイントを奪うことができません。ゲームも中盤になってくると先程とは打って変わって「惜しいっ！」「ナイス！」など、大きな声を掛け合うようになっていましたよ。
パラスポーツの中でも特に人気のボッチャのコーナーでは、プレイ前に松本裕子選手がデモンストレーションを披露して下さいました。松本選手の赤のボールは、的となっている白いボールに寄り添うようにピタッと止まります！ 会場内は大きな驚きの歓声があがりましたよ。
実際プレイをする時にはお互いを名前で呼び合い「○○くん、もう少し下がってみて。多分そのほうが的に近づくと思う。」と、アドバイスしたりして素敵なチームが出来上がってきました。
シッティングバレーは、お尻の一部を床に着けた状態でボールをつなぐ競技です。まずは円陣を組んで鈴の入ったボールを落とさない練習をするのですが、これがまた難しいわけです。
ゲーム中には「○○さん！左です！」「前から来ます！」と、一人一人が自然と視力にハンディキャップのあるチームメイトの目となってボールをつないでいましたよ。
ゴールボールでは希望者のみ、日本代表の高田朋枝選手を始めとする4名のアスリートの方々によるデモンストレーションのあと、実際にゲームをしてみる内容となっていました。
ゲーム中は視界が真っ暗になるゴーグルを、全員が着用しなければなりません。
ここでも皆さんはお互いを思いやり、相手の目となり手を取り合いながらチームメイトの支えとなっていましたよ。
主催のいるま勝手にパラスポ応援部の部長の上野さんにお話を伺うと「パラスポーツを通じて、皆んなこうやって自然と仲間になっていくんです。ハンディキャップの有無は関係なく、全力で目の前にあるゲームに全員で戦っていくんですよね。だからパラスポーツは楽しいんです！」と、仰っていました。
最初はモジモジとしていた皆さんが、パラスポーツの仲間となっていく素敵な姿をたった数時間のゲームの中で見せて下さいました。また次回、パラスポーツの魅力を肌で感じられるイベントが開催されるように願っています。本当にありがとうございました！
入間市市民体育館はここ↓
