【入間市】新茶販売のシーズンが到来! 広大な茶畑広がる金子地区の「池乃屋園」さんに伺ってみました。
八十八夜が過ぎ、入間市内の茶畑からは新芽が摘み取られ、お茶屋さんの店先には新茶が販売されるシーズンとなりました。皆さんは、新茶を飲んでみましたか?
筆者は今年の新茶の出来栄えを知るために、入間市西三ツ木にある老舗のお茶屋さんである「池乃屋園」さんに伺ってみましたよ。池乃屋園さんは江戸時代後期から代々狭山茶の製造と販売を行っている老舗のお茶屋さんですから、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
池乃屋園さんの茶師でもある池谷英樹さんが、さっそく新茶を淹れてくださいましたよ! 池谷さんは茶の製造、鑑定部門で農林水産大臣賞を受賞している茶師さんですからね。とっても贅沢な新茶が頂けそうです。
とてもきれいな緑色をしていますね。香りは上品ながらも、しっかりとしています。味は渋みがなくスッキリとしているのですが柔らかな風味がします。
池谷さんに今年の新茶の出来についてお話を伺ってみると「今年は3月は寒かったのですが、4月に入ると夜の気温が高かったんです。霜をよけるための防霜扇も数えるほどしか回らないほどだったんですよ。」
「そのため新芽が短期間でグンと伸びたんです。茶葉は薄くて柔らかく、茎までも柔らかいので優しくてトロっと風味が楽しめるかと思いますよ。」と仰っていました。
狭山茶といえば日本三大銘茶の一つで「色は静岡、香りは宇治よ、味は狭山でとどめさす」とうたわれるように力強い味が特徴のお茶ですが、こちらの新茶はお茶の渋みや強さが苦手という方にも美味しく飲んで頂けそうですよ。
池谷さんのオススメは「手摘み茶」と「茶師のこだわり茶」なのだそう。手土産や贈答用にも喜ばれそうですね。
今年の新茶はどのように淹れたら自宅でも美味しく頂けるんでしょう? 池谷さんから、淹れ方のコツを教えてもらいましょう。
「普段は茶葉をティースプーン大盛り一杯くらいの量を急須に入れているかと思うのですが、それが約3グラム程度の量です。今年の新茶を美味しく飲むのには1グラム追加すると良いでしょう。」
「お湯は60~70度くらいに冷ましてから注いでくださいね。一煎目、二煎目、三煎目と味わいが変化するので、そこも楽しんで頂けると嬉しいです。」とのことでした。
入間市にはたくさんのお茶屋さんがありますが、焙煎方法も仕上げ方もお茶屋さんそれぞれです。ですから、お茶屋さんによってお茶の色も香りも味も違います。
2024年6月2日(日)は入間市が誇る広大で美しい茶畑の風景や、狭山茶のある暮らしを次世代へとつないでいくこと目的に制定された「狭山茶の日」です。6月いっぱいまでは新茶が楽しめるとのことですから、ぜひ皆さんもお茶屋さんに足を運んで美味しい新茶をゲットしてくださいね。
池乃屋園さんはここ↓